第2回府中牝馬S(21日/GIII、東京芝1800m)には、東風Sで復帰初戦Vを飾ったヴァルキリーバース、ヴィクトリアマイル6着善戦のニシノティアモ、末脚一閃で重賞タイトルを目指すエストゥペンダなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ニシノティアモ」を取り上げる。
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■ニシノティアモ
さすがに前走以上の状態を求めるのは酷かもしれない。何せ、その前走はGIヴィクトリアマイル。陣営も騎手も勝負を懸けた一戦だったことは、その積極的なレース運びからも十分に伝わってきた。それでも、あの経験が次へ繋がる布石だったと考えれば今回の参戦もしっくりくる。マイルでは忙しさを見せながらも、よりゆったり運べる条件なら……という期待も自然と湧いてくるのである。
1週前はWコースで6F84.0-67.8-52.4-37.3-11.6。ヴィクトリアマイル後の反動を確認する意味合いも強い内容だったが、走りから受ける印象は実に良好。道中は僚馬の後ろで折り合いを付けながら進み、馬なりのままスムーズな脚捌きでフィニッシュ。変にテンションも上がってなければ身のこなしに硬さは見られず反動の心配もなし。最終追い切りもWコースで微調整。単走での調整だったが、むしろこの馬には好材料に映る。全身をリラックスさせたまま走れており、精神面も高値安定。馬体の張りも高いレベルで維持され、春の大目標を終えた直後とは思えないほど代謝面の良さが伝わってくる。
ニシノティアモ調教映像
本来であればGIを全力で走り切った直後だけに、どこかに疲労や精神面の反動があっても不思議ではない。しかし、この中間を見る限りそうした気配はほとんど感じられない。最後まで余計な力みを見せず、気負いもなく、自ら走りを楽しんでいるかのような雰囲気さえ漂っていた。血統的にも本質はマイル一辺倒という印象ではなく、今回のような少しゆとりのある条件はむしろ噛み合いそう。
追い切りでも以前以上に折り合いがスムーズになり、単純なスピード勝負だけでなく、持続的に脚を使う競馬へ対応できる下地も整いつつあるようだ。強行軍気味のローテーションには映るかもしれないが、それを感じさせない身のこなしを見る限り、引き続き高いパフォーマンスを期待したくなる仕上がりだ。
総合評価「S」
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